和泉市のANTRYさんでダイニングテーブルを買いました

工作(DIY)はお金の節約につながる可能性のある趣味として、推奨しています。この点について述べた以前の記事です。

生活の中で外から購入してくるもの(食事、食材、衣服、家具小物)などを自分で作ることに楽しさを覚えると、多くの場合節約につながります。もしかしたらかけた時間を考えたら外で買ってきた方が安いことになるかもしれませんが、かけた時間=楽しい時間=0円!と考えると、家計の足しになるでしょう。大事なことは、家計の足しにするのを目的にするのではなく、楽しんでやって結果的に節約につながることです。趣味として作ること

我が家のチビちゃんたちもだんだん大きくなってきて、大人用の椅子・テーブルを使えるようになってきました。元々使っていたダイニングテーブルは妻が独身時代に使っていたもの(!)で、2人なら使えるけど、さすがに4人利用としては狭い・・ということで自作も念頭に家具を探していました。

無垢のラウンドテーブルとの出会い

たまたまフラッと立ち寄ったANTRYさん(大阪府和泉市)でとても素敵なダイニングテーブルに出会いました。

引用:https://antry.co.jp/collections/tables-dining/products/22tb049

水に強いチークの無垢材を使用していること、耳(端っこの部分)付きなのがかわいい、無塗装のような質感のドライワックス仕上げ、綺麗すぎない(ちょっと仕上げが荒い)感じがとても良くて、ラウンドテーブル反対派?だった妻も一目見て気に入り、購入に賛成してくれました。そして価格が10万円代前半と、とても安いことが背中を後押ししてくれました。

・・・・・・いや、全然お手頃価格ではないですよ。10万円超えの家具はおいそれと手が出ません。

しかし、工作を趣味としていると、材料費のことを考えても”安い”ということが分かってくるものなのです・・。例えば某木材通販サイトで同じようなサイズのチーク材を見積もってみると、184,370円と出ます。反り止めや縁加工とか一切しないで、ですよ?恐らく、日本国内で素人が同等材を10万円程度で入手することはまず無理だと思います。(もし方法あるなら今後の工作のためにも是非教えて下さい!)

天板の材料費だけで約18万円!

なぜこんなに安いのか

※この段落の内容は私の推測が含まれています。

お店の方に聞くと材はインドネシアの植林材を使っているそうです。他にもチーク材の家具をたくさん取り扱っている様子でしたので、インドネシアに工房を持っていて(あるいは契約していて)、現地の材を安く入手し、安く加工するルートを作っているのではないかと思います。また、家具に使用している材も恐らく最高級品ではなく、節が多数入るなどある程度の欠点を持った材を使っているのだと思います。さらに、国内の一流の家具メーカーさん(椅子一脚10万円、テーブル40万円レベルのところ)に比べると、加工体制もある程度質より量中心に加工されているのかなと推測します。実際、板と板をつなぐ巾接ぎに若干の段差があったり、研磨が甘い部分があったり、神経質な人であれば気になるかもしれない加工上の欠点も残ったまま商品が出荷されています。

しかしですよ、いくら欠点をあげつらったところで、これが無垢材のみを使ったチークのテーブルであることに変わりありません。突板や木目調のシート、合板でごまかした家具とは段違いの質感を放っています。私は元々、手仕事である程度雑に作ったものが大好きだったり、古家具のちょっと経年で歪んでしまった感じが好きだったり、節のないきれいな木より多少ワイルドな感じの木が好きであったりと、私にとっては上述した点が全て欠点ではないのです。これはお買い得ですね。一流の家具メーカーの40万円のテーブル(節のないきれいな板を超絶技巧で丁寧に仕上げた美しいテーブル)が仮に同じ値段で売ってたとしても、ANTRYさんのテーブルを選んだと思います。

歓迎の儀

テーブル購入時にお手入れ用のドライワックスも同時に購入していました。テーブルが到着した時には、一度総点検して軽微な欠点を修正し、自分たちの手を入れることを決めていました。商品はそのまま使用しても全く問題のない状態で配送されてきますが、自分たち好みではないザラザラ感が残っていたので組み立て前に手入れをしました。足の円錐部分や接合部の細かいところなどは完璧さを求めるのであればチェックした方が良いでしょう。天板部分も十分な滑らかさでしたが、180→240→400番のサンディングペーパーでもう少し柔らかい肌触りに仕上げました。

また、接合部分などは一度組んでしまえばワックスを塗ることは出来ないので、組み上げる前にあらゆる木部にワックスがけを行いました。実際ワックスを塗る目的は防水防汚なので、裏面や足部ましてや接合部にワックスを塗る意味は機能的には全くないと思いますが、この辺りは自分の好みで作業しています。天板は今後何度もワックスがけしますが、それ以外は最初の一回だけですしね。巾接ぎ部分の段差に関しては、修正するかどうか悩みましたが、きれいに仕上げる自信がなかったので、諦めました。

完成

直径1200mmと少し大きめサイズなので、中央部に布をひいて使っています。水に強いチーク材とは言え、水濡れには神経質になるのでちょっとした濡れものは布の上に避難させたり、くず入れやふきんなどを置いたり、便利に使っています。少し大きののテーブルを買って、中心部をユーティリティスペースにすることはオススメです。

完成したテーブル

最後に

元々工作を始めた理由の1つに、安い家具は合板、突板、メラミン化粧板などなど嫌いな素材のオンパレードで自分の近くに置きたくないし、とは言え無垢の板を使った家具(特に大型家具)は高すぎる!という現状がありました。テーブルや壁面収納など、たいした構造でもないのに、何十万とかしたりしますよね。これを自分で作れるようになればお得になるのでは?と思ったことがきっかけの1つでした。

今回はテーブルを探しましたが、

  • 高級家具には手が出ないし、そもそも綺麗すぎる
  • 好きな質感のアンティーク家具もやっぱり高い
  • けれど、手がでる家具はどうも嫌いな素材(あるいはテーブル向きでない素材)しか使われていない

という現実に直面し、やっぱり作るしかないかと思っていたところでした。

しかしANTRYさんのような選択肢が見つかって、しかも作るより絶対安いという結果になってとてもありがたく思いました。ウレタン塗装ではない無垢家具という時点で人を選ぶとは思いますが、手間をかけてでも安く(rustic=素朴な)質感の良いものが欲しいという方にはANTRYさんはオススメできる選択肢です。