時計の制作

完成した時計

工作(DIY)はお金の節約につながる可能性のある趣味として、推奨しています。この点について述べた以前の記事です。

生活の中で外から購入してくるもの(食事、食材、衣服、家具小物)などを自分で作ることに楽しさを覚えると、多くの場合節約につながります。もしかしたらかけた時間を考えたら外で買ってきた方が安いことになるかもしれませんが、かけた時間=楽しい時間=0円!と考えると、家計の足しになるでしょう。大事なことは、家計の足しにするのを目的にするのではなく、楽しんでやって結果的に節約につながることです。

趣味として作ること

時計の制作

今回は室内の時計が壊れてしまい、修理をするほど愛着のあるものでもなかったので時計を作ることにしました。冬休み前のことだったので、子どもたちと一緒に工作をするチャンスだ、ということもありました。

最終的な完成品はトップ画像のものです。

材料の調達

木工の世界では木材は針葉樹(ソフトウッド)と広葉樹(ハードウッド)に区分されます。厳密には硬さは樹種による違いもあるので一概には言えませんが、針葉樹=軽くて加工しやすい、広葉樹=重くて硬い、と思っておけばだいたいOKです。それぞれの特性を活かして、木造住宅の構造には針葉樹を、家具や小物には広葉樹を使うことが多いです。代表的な針葉樹は杉、ヒノキ、松などですね。広葉樹はオーク、ウォールナット、ケヤキ、桜などが一般的に有名ではないでしょうか。

針葉樹はホームセンターでもよく売ってるのですが、広葉樹の木材は街なかではなかなか売っていません。今回は大阪の材木屋さんに注文しました。(個人で材木屋さんに注文するのは大変なのですが、今回は小売をしている数少ない材木屋さんです。)

ケヤキの木材
大阪の材木屋さんで買ったケヤキの板

荒加工

まず丸のこで必要な材を切り出し、ジグソーで円形っぽく板を切り出します。ディスクサンダーで円形に整え、ランダムサンダーで表面をきれいに整えます。材木屋さんから買った材料は製材所で荒く切ったままなので、この表面を整える作業がかなり大変でした。電動かんなやプレーナーという機械があればよいのですが、ホームセンターで数千円で売ってるランダムサンダーを使い、今回は済ませました。

ジグソーとディスクサンダーで円形に加工したケヤキ
ジクソーとディスクサンダーで円形に加工されたケヤキ

ムーブメントを入れる場所を掘る

時計の心臓部であるムーブメントは市販品を購入しました。ムーブメントのサイズを測って、埋め込むための穴を彫ります。まずはドリルで荒彫りをし、トリマーできれいにならしました。トリマーは使うのがとても大変なので、なるべく使いたくないです。だからドリルで荒彫り出来る部分はドリルを用い、側面や底面の仕上げにトリマーを使うのがオススメです。

仕上げ

時刻を入れても良かったのですが、今回はシンプルなデザインを志向し、時刻の代わりに穴を掘りました。壁にかけるようのキーホールをドリルとトリマーを使って彫り、最後にオイルとサンドペーパーで仕上げました。

完成

ムーブメントを取り付けて完成です!

完成したケヤキの1枚板の時計
完成したケヤキの1枚板の時計