ブラック企業が悪だという風潮
低い給与で長時間働かせるなど従業員を搾取する企業をブラック企業として糾弾する風潮があります。中には洗脳まがいのことをして、従業員が正常な判断を出来ない状態にしつつ、自殺をしてしまう方もいて、社会問題となりました。ブラック企業で働くことは絶対悪で、してはいけないことと考えている若者も多いのではないでしょうか。
しかし、不当に搾取することと、低い給与で長時間働くことは別の問題です。若いうち(能力や実績がないので低給与)に一生懸命働いて技術や技能、人脈を早々に築いた方が仕事人生の成功率は飛躍的に上昇します。グローバルな競争が激化する中で日本企業の優位性は過去数十年間どんどん凋落しており、国内の給与は相対的にどんどん低下しています。生き残るために技能等を身に付けましょう。
なお、努力する場は、就職した職場でも就業後の時間でも構いません。コンプラもなにもないベンチャー企業で身を削るもよし、就業後に資格の勉強するもよし、いろんな方法が考えられます。
マッチョイズムへの閉塞感
前項のカウンターです。前項では「ますます競争が激しくなるグローバル社会ではマッチョな人間でないと生き残れないので、生き残りたければ己を鍛えろ。」という話をしました。とはいえ、日本は豊かな社会ですので資本主義的な豊かさ(タワマン、新車、海外旅行、ブランド品など)を諦めれば、生きていくだけであれば案外どうにかなるものです。特に親世代が築いてきた財産(日本経済>>世界の時代に貯めたもの)がある場合、いくばくかの不労所得を得つつ、そこそこ働き、残りは人生を楽しむという戦略もあるように思えます。これはアンチ・マッチョイズムであり、人生は砂場のようなものであり、何をするのも自由、そしてそこに意味などない、という積極的ニヒリズム?によるものです。
ただし、人生どんな生活を送ろうが自由、とはいえ、ある程度食べるのに困らない生活をするにはマネーリテラシー、投資の技能が必要になってくるので、ここだけは勉強しましょう。