人生設計|金銭的不安への7つの対策

前回の記事では、将来への金銭的不安として以下の7つの不安を紹介しました。今回の記事では、こららに対する対策として考えられるものを考察していきます。

  • 給与・事業所得を失うこと
    • (1)失業・景気・病気・怪我による一時的な収入の低減・喪失
    • (2)病気や怪我によって働けなくなること
    • (3)一家の大黒柱が死亡し、収入がなくなること
    • (4)老齢によって働けなくなること(定年退職・引退)
  • 投資からの収入を失うこと
    • (5)景気の変動等により賃料収入や配当収入が減少
  • 支出が増加すること
    • (2)病気や怪我、老齢によって治療費等が発生すること
    • (6)結婚・出産による生活費の増加・教育費の発生
    • (7)住宅購入に伴う多額の借入金

    7つの不安に対する対策

    貯金

    • (1)失業・景気・病気・怪我による一時的な収入の低減・喪失
    • (4)景気の変動等により賃料収入や配当収入が減少
    に有効です。
    ありきたりかもしれないですが、やはり王道は貯金です。貯金は一時的な収入の減少から自身や家族を守る効果があります。また、貯金で生計を維持することで、ゆとりをもった再就職や療養が可能となります。

    就業不能保険

    • (2)病気や怪我によって働けなくなること
    に有効です。
    病気や怪我などで就業不能と判定されると、契約に乗っ取り定期的な収入を保証してくれる保険です。判定まで半年〜数年必要とされるケースもありますので、貯金と併用する必要があります。特に自営業・個人事業主の方はサラリーマンの方に比べ、障害年金の対象範囲が狭いこともあり、検討すべき保険です。

    生命保険

    • (3)一家の大黒柱が死亡し、収入がなくなること
    に有効です。
    こちらは結婚し、お子さんがいらっしゃる多くのご家庭では一度は検討され、実際加入されている方も多いのではないでしょうか。逆に過剰な保険に加入されている場合もあるようです。ご自身の状況に合わせた適切な契約条件を検討することが必要です。

    投資(証券・不動産・保険)

    • (4)老齢によって働けなくなること(定年退職・引退)
    に有効です。
    株・債券などの証券資産や現物不動産などの投資資産を所有、あるいは貯蓄・運用の側面がある保険を契約することによって、年金に加えて老後の収入・資金を確保します。
    4番の特徴は人生設計において、準備期間が長くとれることです。理想的には20代から将来の老齢期に向けた資産形成を行うべきですが、なかなか難しいのではないでしょうか。私は無理でした。

    ライフプランの作成

    • (6)結婚・出産による生活費の増加・教育費の発生
    • (7)住宅購入に伴う多額の借入金
    に有効です。

    ライフプランとは何十年先まで収入と支出を予測したものです。ライフプランの作成によって実際に支出が減る訳ではありませんが、必要な生活費や教育費、住宅ローンの返済額を”見える化”することによって、備えることが可能になります。将来の大変な時期を予測できれば、不安を覚悟に変え、そして達成感と満足感に変えることが出来ます。

    職を持つこと、多角化すること

    • (1)失業・景気・病気・怪我による一時的な収入の低減・喪失
    • (2)病気や怪我によって働けなくなること
    • (3)一家の大黒柱が死亡し、収入がなくなること
    • (5)景気の変動等により賃料収入や配当収入が減少
    に有効です。

    副業を持つこと、夫婦がそれぞれ独自の職を持つことなど、収入源を多角化することによって、病気や怪我、景気の変動による収入低下リスクを軽減することが出来ます。仮に、夫婦で共働きするよりも片方だけが働いた方が有利に見えたとしても、リスクヘッジのために共働きができることを重視する、という考え方もできます。各種保険などとあわせてどのように考えていくか、個々の家庭で考え方が異なるところだと思います。
    また、たとえ年金や投資などの不労所得で生活が出来ていたとしても、職を持つことによって景気の変動等による収入の変化を緩和できます。

    健康であること

    健康であることは就業による収入の確保、医療費の削減など金銭面で見ても重要な要素です。お金のことばかり考えて、健康に悪い生活(特に食生活)を送ることのデメリットにも目を向けたいものです。

    金銭的不安への7つの対策についてまとめました。今度は1つ1つの側面をより深堀りしていき、実際どうするべきかという判断をできるよう考察を進めていきたいと思います。