人は誰しも不安を抱えて生きています。全く不安がない!と言い切れる人はかなり少ないのではないでしょう。あなたはどんなことに不安を抱えていますか?対人関係、健康、仕事、、などいろんな要素があると思いますが、そんな中で長く付き合っていかないといけないものが将来への金銭的な面での不安だと思います。
将来への不安、それは、
- 失業したら(就職できなかったら)どうしよう?
- 病気や怪我で働けなくなったら?
- 結婚して、家族を抱えたらやっていけるだろうか?
- 家が欲しいが、住宅ローンは返せるだろうか?
- 老後までに2,000万円必要?!そんなに貯められるわけがない!
などなど、普段は強く意識していなくても、頭のすみっこでいつもくすぶっている悩みだと思います。ここでは、将来への不安を因数分解し、悩みを具体化することで解決の道筋(人生の道標−みちしるべ−)を立てられるか、考えていきたいと思います。
人生の道標となる7つの要素
お金の問題というのは、簡単に言うと支出と収入の問題となるので、収入の減少と支出の増加という2つの要素から考えていきます。また、日本では生活保護といた社会保障制度がありますが、ここでは生活保護を受けることなく、ただし、各種年金や健康保険制度などは前提として考えたいと思います。(公的援助を受けることは国民の当然の権利ですので、それを前提とした人生設計もありだと思いますが、それはまた別の機会に考えたいと思います。)
収入の減少
経済的に独立した大人は何らかの収入がなければ生きていけません。
多くの人にとって収入は、
- 給与として得るもの(給与所得)
- 自らのビジネスで得るもの(事業所得)
- 投資から得るもの(不動産所得、配当所得等)
などが中心となります。人生の道標を考える上でポイントとなるのは、以下の5つの要素です。
- 給与・事業所得を失うこと
- (1)失業・景気・病気・怪我による一時的な収入の低減・喪失
- (2)病気や怪我によって働けなくなること
- (3)一家の大黒柱が死亡し、収入がなくなること
- (4)老齢によって働けなくなること(定年退職・引退)
- 投資からの収入を失うこと
- (5)景気の変動等により賃料収入や配当収入が減少
支出の増加
人生では様々な局面で支出が増加し、その度に「将来やっていけるだろうか」と心配することとなります。ポイントとなるのは、以下の3つの要素です。(2)については、収入面と表裏一体の問題となります。
- (2)病気や怪我、老齢によって治療費等が発生すること
- (6)結婚・出産による生活費の増加・教育費の発生
- (7)住宅購入に伴う多額の借入金
次回の記事では、この7つの不安に対する対策を考えていきます。